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The Fascial Distortion Model (FDM) is am anatomical perspective in which the underlying etiorogy of virtually musculoskeletal injury is
considered to be comprised of one or mere of six specific pathological alterations of the body's connecting tissues.
 
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手技療法月刊誌論文掲載

オステオパシー FDMを紹介する論文が掲載されました。


ファッシャルディストーションモデルの紹介

2004年8月
Typaldos core member  FDM official instructor
FDM Asian Association 代表 田中啓介,FDM.O.

【序論 Introduction】


 ファッシャルディストーションモデルとは、殆ど全ての筋骨格系損傷と一部の内科的疾患の原因が、人体を接続する“筋膜組織”の解剖学的変化に起因すると言う、メイン州(US)のスティーブン・ティパルドス,D.O.により創始された解剖学的観点である。筋膜(Fascia)とは、靭帯、腱、筋支帯、腱膜、癒着、心膜、肋膜、髄膜、筋周膜、筋外膜、そして他の多くの構造物に存在する。損傷、或いは一部の疾患とは、それらに加えられたストレスにより実質的な変化が発生し、症候的となった状態を言う。ファッシャルディストーションモデルによる治療では、その焦点が筋膜組織の解剖学的変化を還元させることにあるため、あらゆる損傷を瞬時に治癒(少なくとも遥かに軽減)させることが可能である。

 例えば足首捻挫に対する整形外科的処置では、安静、冷却、圧縮、挙上、抗炎症薬、松葉杖等の適用により損傷した靭帯や関節が治癒するまでの“休養”による治癒がその焦点となる。そしてその痛みの根源は炎症であり、腫脹であり、組織の損傷である。しかしながらこれらの理由を並べても、患者の不快を軽減させると言う目的には、何ら利益を齎すことはない。“なぜ痛いのか?怪我をしたから!”これは大昔からの固定観念であり、誰もそれ以上追求しようとはしなかった。一方、ファッシャルディストーションモデルでは、外力により実質的に変化させられた足関節周囲の組織に対し“どのように変化させられたのか?”を鑑別診断し、その変化を直接的に還元させることが治療の焦点であり、そして可能であるため、速やかな(時には即時の)治癒を齎すことが可能である。したがって患者は痛み無く歩くことが出来、飛び跳ね、ときには剥離骨折が存在したとしても全力で走ることが可能となる。(多数の症例有り)

 坐骨神経痛などの慢性疾患におけるファッシャルディストーションモデルの概念もまた、従来の様々な治療の概念とは異なる。人体を一つの単位して考え、全ての疾患はその機序を回復させることにより自然治癒能力を向上させることにより回復させると言う構想に対し、ファッシャルディストーションモデルでは、慢性痛は癒着を伴う筋膜の変化の結果であり、その癒着を破壊することにより急性疾患へと変化させ、存在する解剖学的変化を物理的に還元させることに集中するため、その結果は主観的、客観的に明確である。

 もう一つ、尿管結石を例に挙げる。腎臓結石は誰もが発生する可能性を持っており、日常的に尿管を通過させ、尿と共に排泄している。それが何らかの原因で尿管に留まるのが尿管結石である。それではなぜ留まるのか?ただ単にサイズの問題であろうか?ではなぜ水分補給と時間の経過で通過するのだろうか?ファッシャルディストーションモデルでは、側腹部或いは側背部に発生した筋膜組織の変化が尿管を歪曲させることにより狭くなり、結果的に結石が尿管を通過することができなるものと考える。したがって一旦内科的診断が下されたなら、その治療の目的は筋膜組織の変化を取り除くことに集中する。これにより結石の通過を速やかに促すことが可能である。

概念 Concept】

 前記の様にファッシャルディストーションモデルの概念は、“全ての筋骨格系損傷と一部の内科的疾患の原因が、筋膜組織の解剖学的変化に起因する”と言う解剖学的観点である。その解剖学的変化とは
  @ 直線状の筋膜線維の変化
  A 筋膜ヘルニア
  B 靭帯、腱の付着部での変化
  C 筋膜表面の三次元的変化
  D 筋膜滑動の変化
  E 円筒状筋膜の変化

 これらの変化が人体に発生したとき、異常な状態から脳に送られる信号が痛みとして判断され症状が発生する。したがってファッシャルディストーションモデルの目的は、これらの変化を手技により取り除くことにある。

診断 Diagnosis】

 従来の様々な治療法で適用されている診断法と、ファッシャルディストーションモデルにおける診断法もまた全く異なっている。例えば坐骨神経痛のケースにおいて、従来の手技療法が適用してきた背面からの視診、脊椎骨の触診、サブラクセイション、或いはフィクセイションに対する可動検査などは、その疾患の原因となる要素ではなく、二次的に発生した副産物であると言う観点から一切行われない。代わりに、一旦整形外科的介入の必要性が否定されたなら、以下に記す四つの要素をもとに的確な筋膜組織の変化を診断する
  @ 発生機序  − どのようにして発生したのか
  A 主観的所見 − どのように感じるのか
  B 客観的所見 − どのように観察されるのか
  C 潜在的表現 − どのような動作を行うのか

 これらを考慮し検査されたなら、その診断名は前記された解剖学的変化の一つ、或いは複数となる。したがって“坐骨神経痛”と言う一般的な診断名称は、適切な治療を導き出すものではないので重要視されない。

症例 Clinical Examples】

 症例1 29歳 男性 急性腰痛
 線路工夫として働くMK氏は、二日前の深夜、枕木を持ち上げようとした時に腰部の激しい痛みが発生した。以来、動くことが出来ず、翌日はベッドで過ごし、二日後に何とか杖をつき来院した。

 ●発生機序
   前傾姿勢で重量物を抱えての急性腰痛

 ●主観的所見
   ・最初に腰部中央に痛みを感じ、徐々に左へと変化した
   ・特に座位で痛みが増加する
   ・痛みが激しく場所を特定できない

 ●客観的所見
   ・杖をつき辛うじて歩く
   ・体幹は左に傾いている
   ・前屈の制限
   ・腰椎部の自然な姿位を保てばしゃがむ動作に支障は無い

 ●潜在的表現
   ・手の甲を腰椎部に当てる
   ・左臀部に指を押し込む
   ・左臀部を指で撫で下ろす
   ・以前から存在する腰椎の痛みの点

 ●診断
   ・腰部の筋膜ヘルニア
   ・仙骨部の直線状の筋膜線維の変化
   ・臀部の筋膜ヘルニア
   ・腰椎部の筋膜表面の三次元的変化
   ・腰椎部の靭帯、腱の付着部での変化

腰痛 ぎっくり腰


 ●結果
   およそ10分間の治療の後、MK氏は症状なく走れるほどに回復した。
   (実際の治療を撮影した映像有り、出版記念セミナーで公開予定)


 症例 Clinical Examples

 症例2 64歳 女性 膝関節捻挫

 2004年5月23日、バスから降りるとき、ステップを飛び降り右膝を捻った。以来杖なしでは歩くことが出来ず、トイレから立ち上がることも困難であった。翌日、同24日、杖をついて来院した。オフィスの階段を上がるのにかなりの時間を要した。

 ●発生機序
   ・上記の通り

 ●主観的所見
   ・膝関節深部の痛み
   ・体重をかけることが出来ない

 ●客観的所見
   ・膝関節に若干の腫脹が確認される
   ・屈曲制限

 ●潜在的表現
   ・膝関節内側、膝蓋骨直上部を指で撫でる動作
   ・膝関節に掌を配置する
   ・膝関節を撫でる動作

 ●診断
   ・膝関節内側、膝蓋骨直上部の直線状の筋膜線維の変化
   ・膝関節における筋膜表面の三次元的変化
   ・円筒状筋膜の変化

 ●結果
  正常な歩行を直ちに回復させた。1回の治療で終了した。足は引きずっておらず、杖は必要なかった。


 症例 Clinical Examples

 症例3 34歳 女性 上腕骨外側上顆炎

 半年間肘の痛みに苦しんだこの女性は、整形外科でテニス肘と言われ、ストレッチや理学療法を繰り返したが症状は治まることはなかった。近隣の施術所での“首を矯正すれば治る”と言う診断に腹を立てて当クリニックを訪れた。

 ●発生機序
   ・日常生活で繰り返される動作により、徐々に発生した

 ●主観的所見
   ・タオルを絞ることができない
   ・蛇口を捻ると痛む
   ・手の甲を上にしてコップを持つと痛む
   ・外側上から前腕へと伸びる痛み

 ●客観的所見
   ・痛みによる右腕の弱化
   ・Chairテスト、Thomsenテスト、中指伸展テスト陽性

 ●潜在的表現
   ・外側上顆を人差し指で指差す
   ・指で前腕を撫でる動作
   ・肘関節から前腕を絶えず揉んでいる

 ●診断
   ・外側上顆での靭帯、腱の付着部の変化
   ・前腕の直線状の筋膜線維の変化
   ・肘関節から前腕の円筒状筋膜の変化

 ●結果
   初回の治療で60%(本人評価)の症状を取り除き、3回の治療で全ての症状を取り除いた。


 症例 Clinical Examples

 症例4 64歳 女性 坐骨神経痛

 以前から腰痛を感じていたこの女性は、半年前から下肢に痛みを感じ始め、耐え難い痛みとなり当クリニックを訪れた。

 ●発生機序
   ・日常生活で繰り返される動作により、徐々に発生した

 ●主観的所見
   ・左足全体が痛い
   ・体重をかけることができない
   ・痛みのため眠れない

 ●客観的所見
   ・SLRテストは45度で下肢の症状の増加のため制限されるものの、根性痛を思わせる電気的刺激ではない。

 ●潜在的表現
   ・臀部から大腿後面、外側面、下腿後面を指で撫でる
   ・臀部から大腿後面、外側面、下腿後面を手掌面で撫でる
   ・臀部の痛む部位を押さえる
   ・仙腸関節の痛む部位を指で押さえる

 ●診断
   ・臀部から大腿後面、外側面、下腿後面の直線状の筋膜線維の変化
   ・臀部から大腿後面、外側面、下腿後面の円筒状筋膜の変化
   ・臀部の筋膜ヘルニア
   ・仙腸関節での靭帯、腱の付着部での変化

坐骨神経痛 椎間板ヘルニア



 ●結果
   初回の治療で爪先立ちできるほどにまで回復し、夜間の疼痛も消失した。
  更なる数回の治療で完治した。以後数年になるが再発はしていない。


 症例 Clinical Examples

 症例5 66歳 男性 腎疝痛

 この男性はその日の午前10時ごろ、何気なく右側背部を軽く叩き違和感が生じ、次第に悪化し、正午頃には激しい疝痛のため全く動けなくなっていた。明らかに腎疝痛を示唆する症状ではあったが、内科的診断を得るために救急センターへと搬送した。内科医により尿管結石による痛みと診断が下された直後から、ファッシャルディストーションモデルによる治療が開始された。

 ●発生機序
   ・上記の通り

 ●主観的所見
   ・右側腹部と側背部の激しい痛み
  
 ●客観的所見
   ・尿管結石に苦しむ患者

 ●潜在的表現
   ・右側腹部を指で強く撫で下ろす
   ・右側腹部に指を強く押し込む
   ・右側背部に拳を押し当てる

 ●診断
   ・右側腹部の直線状の筋膜線維の変化  
   ・右側腹部の筋膜ヘルニア  
   ・右側背部の筋膜ヘルニア  

 ●結果
   およそ10分後、看護師が点滴を用意して来たとき、この男性の症状は消失し、ベッドに腰掛けていた。
   この患者の要求により点滴の前にタバコを吸うため喫煙室に歩いていった。


 結論 (Conclution)

 紹介した症例5以外の症例は、当オフィスでは毎日のように見られる光景である。全ての損傷、或いは疾患に対し、スティーブン・ティパルドス,D.O.により創始された概念に忠実に従った結果である。これらの疾患に対し、体の歪みを診断し、触診し、フィクセイションを検出し、或いは組織をやさしく緩め、ある種のエネルギーを駆使し、脳の活性を高め、自然治癒能力の向上を試みる、などの従来の概念は適用していない、しかしこのような瞬時の効果を得ることができる、したがってここ100年以上にわたって適用されてきた損傷に対する概念に新しい兆しが見えてきたようである。我々はそれをファッシャルディストーションモデルと言う。



 ファッシャルディストーションモデルFDM)とは、救急現場でのオステオパシーの臨床から開発された、オステオパシーの最新手技技術です。アメリカやヨーロッパの国々のみならず、世界中のオステオパシー学会や医療関係者から注目され、普及しつつある、新しい分野です。FDM アジアン アソシエイションは、FDMの普及を支援するFDM国際連合(FIF)の一員として活動を行っています。
管理者 FAA事務局長 岩田宏平 (いわたこうへい)
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