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The Fascial Distortion Model (FDM) is am anatomical perspective in which the underlying etiorogy of virtually musculoskeletal injury is
considered to be comprised of one or mere of six specific pathological alterations of the body's connecting tissues.
 
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オステオパシー 手技療法 FDM

手技療法(月刊誌)掲載論文

足底腱膜炎、および踵骨棘に対するするFDMアプローチ

田中啓介,FDM.O.
Introduction: はじめに

 中高年、特に女性に好発する足底腱膜炎、或いは踵骨棘に対する現在の一般的概念は、“足底腱膜に繰り返し発生する牽引力による腱膜炎、骨膜炎、そして骨棘形成”である。そしてそれらに対する現行の処置は、ステロイドの局所注入、あるいは疼痛部を回避させる足底版の使用などが一般的である。しかしながら実際には、それらの保存的治療での即時の、そして完全な効果はあまり期待できず、長期にわたる不自由な生活を余儀なくされているのが現状である。またこの損傷の好発年齢が、前回紹介したセバー病とは異なり、特別な運動機能を必要とされる年代ではなく、ただ足を引きずり、痛みをこらえて生活すること以外に支障がないため、あまり重要視されていない。そこで今回は、足底腱膜炎、踵骨棘に対する、ファッシャルディストーションモデルの認識と解決策を紹介する。

Conceot: 足底腱膜炎に対するFDMコンセプト

 ファッシャルディストーションモデルにおける足底腱膜炎の発生機序は、足底腱膜、およびその周囲の筋膜組織に生じた微小な損傷、すなわち筋膜ディストーションの累積である。そして骨棘形成に対しては、ディストーションにより機能的に短縮した足底腱膜による、歩行等での過剰に繰り返された一方向性の牽引力による、骨要素の腱と骨の移行部への漏出である。それらをファッシャルディストーションモデルでは、トリガーバンドとコンテニアムディストーションと認識する。そして一般的に言い尽くされた“炎症”はそれらの結果である。

*トリガーバンド
 足底腱膜炎におけるトリガーバンドの殆どが、繰り返された機械的刺激による損傷の蓄積により発生したものであるため、それらを還元さるためには複数回の矯正とセッションが必要とされる。また損傷の存在する足底腱膜が深部に存在するため、そしてそれ自体が強靭な強度を有するため、それらの矯正には相当量の影響力が要求される。

*コンテニアムディストーション
 足底腱膜起始部に導入される過剰な牽引力が常に一方向性であるため、この部位に発生するコンテニアムディストーションのサブタイプは“外転”である。したがってそれらの矯正にスラストマニピュレーションは必要としない。

 これらの足底腱膜炎に発生する二種類の筋膜ディストーションは、適切なファッシャルディストーションモデルテクニックにより矯正可能である。しかしながらそれは、過敏な患部に直接行われるため、当然のことながら痛みを伴う。いくつかの症例をここに紹介する。

 
Case Histories: 症例

症例1 37才 男性 YN 足底腱膜炎

 飲食店を経営するこの男性は、長時間の立ち仕事を余儀なくされる労働から、以前より足底部の痛みを感じていた。特に年末などの忙しい時期に症状が現われ、足を引きずり、痛みに耐えながら仕事をこなした経験を持っていた。当オフィスを訪れたとき、やはり長時間の労働から再度発症し、足を引きずりながら歩いていた。

 この男性の足底に存在する筋膜ディストーションは、彼の痛みの表現とボディーランゲージから難なく認識することが可能であった。それは:

・損傷のメカニズム    長時間の立位による足底への負担。

・主観的愁訴       足底の引き攣るような痛み

・ボディーランゲージ   足底部を近位から遠位へ指で撫でる動作

 ファッシャルディストーションモデルによるこの男性の筋膜ディストーション鑑別は、“足底の引き攣るような痛み”と言う痛みの説明からトリガーバンドとして認識され、その矯正方向はボディーランゲージによって決定された。また、足底に存在するトリガーバンドは、その部位の構造的性質から非常に硬く、そして深部に存在する。したがってその矯正に適用されるべき影響力もまた必然的に大きなものとなる。

 矯正は患者腹臥位で行われた。患側の膝を屈曲し、テーブルの上に乗せた術者の膝で足背面を固定させ、近位足底面のトリガーバンドスターティングポイントから遠位へ、矯正手の親指を反対側の手の補助を用い、歪曲を掘り起こし、押し出すようにして行われた。この矯正に伴う痛みは耐え難いものであったが、5秒程度で終了し、その数分後、患者は相当量の症状の軽減を自覚した。数日後に再度矯正を施し、この男性の矯正は終了した。その後数年が経過するが、現在のところ再発はしていない。

症例2 50才前後 男性 足底腱膜炎、踵骨棘

 昨年アラスカで行われた『FDMレベルUセミナー』では、様々な難治損傷を持つ患者が、地元の医師に連れられセミナー会場を訪れた。その中の一人の男性は、踵骨棘が顕著に映し出されたレントゲン写真を手に、足を引きずり現われた。整形外科による診断は当然ながら足底腱膜炎、踵骨棘であったが、ファッシャルディストーションモデルによる鑑別診断は、足底腱膜に沿ったトリガーバンドとその付着部におけるコンテニアムディストーションあった。

 テーブルに仰臥位となった患者に対し、積極的なトリガーバンドテクニックとコンテニアムテクニックがスティーブン・ティパルドス,D.O.によって行われた後、この男性は症状なく歩き、軽く飛び跳ねることが出来るまでに回復した。


Conclusion: 結論

 ファッシャルディストーションモデルでは、レントゲンに映し出される骨棘の映像は、腱や靭帯、そしてその付着部から骨に、またその逆に流れる筋膜流体(カルシウム、ミネラルなど)が、患部に発生した微小な損傷の蓄積が障害物となり、結果的にレントゲンで確認可能となった堆積物の陰と考える。したがって実質的に症状を発生させている因子は、損傷部に現実的に存在している損傷、すなわち筋膜ディストーションであり、ファッシャルディストーションモデルテクニックにより矯正可能であることが、これらの症例で証明される。


注記
 この文章はFDMの創始者スティーブン・ティパルドス,D.O.の同意の下に書かれています。
 FDM鑑別システムに関する詳細は、2006年3月10日、11日に行われる“FDM レベル1東京セミナー”で詳しく解説されます。

参考図書
FDM 医学と外科的処置の実践範囲内における
ファッシャルディストーションモデルの理論的、 臨床的応用 第四版
著者 スティーブン・ティパルドス,D.O.   翻訳 田中啓介,FDM.O. 
出版 ジャパンオーソパシックパブリケイションズ jop@fdm.cc
FDM アジアン アソシエイション  www.fdm.cc



 ファッシャルディストーションモデルFDM)とは、救急現場でのオステオパシーの臨床から開発された、オステオパシーの最新手技技術です。アメリカやヨーロッパの国々のみならず、世界中のオステオパシー学会や医療関係者から注目され、普及しつつある、新しい分野です。FDM アジアン アソシエイションは、FDMの普及を支援するFDM国際連合(FIF)の一員として活動を行っています。
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