The Fascial Distortion Model (FDM) is an anatomical perspective in which the underlying etiology of virtually musculoskeletal injury is considered to be comprised of one or mere
of six specific pathological alterations of the body's connecting tissues.
 
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   FDMの歴史

 ファッシャルディストーションモデル(FDM)の歴史

 FDMは、スティーブン・ティパルドス,D.O.によって、オステオパシーと整形外科の統合として研究開発された、従来の治療法とは全く異なる手技医学です。そのきっかけは意外な出来事から生まれました。その歴史を田中啓介FDM,Oがアメリカ(Bangor)にあるDr,ティパルドスのクリニックやご自宅に滞在させていただいた時に直接伺った話に基づき、以下に紹介します。

1991年9月 トリガーバンドとヘルニアトリガーポイントの認識
 アメリカにはオステオパシーと言う医療が正式に医学として認められており、その学位を取得したものにD.O.(ドクター オブ オステオパシー)の称号が与えられ、その医療業務が許可されます。既にD.O.としての業務を行っていたDr,ティパルドスのクリニックに、肩に損傷を持つ患者が訪れたそうです。しかしDr,ティパルドスがあらゆるオステオパシーの治療を行っても、その患者の症状が改善されることは無かったそうです。ある日その患者はDr,ティパルドスに「ここを強く押さえてください」と言いました。言われるままにその部分を強く触診してみると、Dr,ティパルドスは、その軟部組織の深部で異常な組織の塊のようなものを感じたそうです。それを更に強く圧迫するとその塊は動き始めました。Dr,ティパルドスはそれを親指で追跡し、やがてそれは消失しました。その直後に患者の症状もまた消失していたそうです。これがトリガーバンドテクニックが始めて成された瞬間の出来事です。以来、Dr,ティパルドスは筋膜組織と言うものを研究し、1991年9月にその組織の病変“トリガーバンド”と“ヘルニアトリガーポイント”を発見しました。

1992年3月 コンテニアムディストーションの発見
1992年3月 コンテニアムディストーションの発見
 トリガーバンドとヘルニアトリガーポイントを発見してからもDr,ティパルドスの研究は続きました。そして次にDr,ティパルドスは、靭帯や腱などの組織と骨の接合部に“移行ゾーン”と呼ばれる部分が存在し、その特殊な能力の損失が原因となる“コンテニアムディストーション”を発見しました。その年にDr,ティパルドスは、これらの研究をラスベガスで始めて発表しています。

1993年 フォールディングディストーションの構想
 更にDr,ティパルドスはこの年、フォールディングディストーションの存在と治療を開発し、これらの発見とその治療形態を“ファッシャルディストーションモデル”と言う言葉にまとめました。

1995年 シリンダーディストーション、テクトニックフィクセイションの発見

1997年1月 最初の国際講演
 最初の国際レクチャーがウィーンのオステオパシーカレッジで行われました。このときがファッシャルディストーションモデルの正式な世界発表となります。そしてこの年にトリガーバンドに関する研究発表がAAO(アメリカのオステオパシー学会)で行われ、フランス、オーストリア、ポルトガル、そしてアメリカと言った世界の各地でセミナーが開催されました。

1997年 秋 ファッシャルディストーションモデル 第1版の出版

1998年4月 ファッシャルディストーションモデル 第二版の出版
 オーストリア、フランス、セミナーが開催されました。そして日本では、JOA(日本オステオパシー学界)により“オーソパシックメディスン第2版”(過去の一時的名称)の日本語版が出版され、東京でセミナーが開催されました。

1999年4月 ファッシャルディストーションモデル 第三版の出版(英語、ドイツ語)
 残念ながら日本には販売されることはほとんどなく、一冊は私のもとで日本語に翻訳されたまま日本のセラピストに公開されることはありませんでした。

2001年7月 ファッシャルディストーションモデル十周年記念式典
 この年にアメリカ(Bangor)で、創始者、スティーブン・ティパルドス,D.O.と、選出された中核メンバーにより、ファッシャルディストーションモデルの十周年記念式典が開催されました。会議では、ファッシャルディストーションモデルの将来と展望が話し合われ、そして記念セミナー(中核メンバーのみ)では、従来のセミナーとは違い、実際に多くの患者を治療し、より実践的な、内容の濃い実技指導が行われました。

2002年4月 ファッシャルディストーションモデル 第四版の出版
 以後もスティーブン・ティパルドス,D.O.の研究は続き、数多くの新たな発見、その理論と治療法を加え、また過去の研究を更に詳しく分類し、発展した理論を公開した、ファッシャルディストーションモデル第四版(英語)が出版されました。

2002年7月 FDM アジアン アソシエイション 設立
 この年、スティーブン・ティパルドス,D.O.と私は、FDMの技術普及と保護を目的とし、その運営と責任を、田中啓介,FDM.O.に一任し、不適切な普及を防ぐという合意の下、FDM アジアン アソシエイションを設立しました。

2002年4月 ファッシャルディストーションモデル 第四版 日本語版の出版
 FDM創始者のクリニックでの、長期にわたる臨床実習、代理施術の経験を元に、できるだけ原文に近い形で翻訳いたしました。現在、ジャパン オーソパシック パブリケイションズにより販売されております。

2005年6月 FDM International 2005 in アラスカ
 FDMの将来的展望を議とした第二回目の国際会議がアラスカで行われました。同時にFDMセミナーも開催され、アラスカの多くの患者さんを治療しながら、実践的な形で行われました。

2005年6月 FDM 第一回認定試験
 アラスカでの会議、セミナーの後、FDM認定試験が行われました。

2006年4月5日 ファッシャルディストーションモデル創始者
                    スティーブン・ティパルドス,D.O. 逝去
 スティーブン・ティパルドス,D.O.が、心筋梗塞により亡くなられました。享年四十九歳。この年、FDM アジアン アソシエイションにより主催される予定であった、FDM International in Japan を大変楽しみにしておられ、家族や親しい友人も日本に同行させ、行橋(田中FDMオフィス)を訪れる予定になっておりましたが、突然の他界となりました。

 2008年8月 FDM International in Hawaii
 ファッシャルディストーションモデルの創始者を失ってしまいましたが、その遺志を継ぐものたちによる新たな活動が始まりました。その第一回目の活動は、まったく新たな地、ハワイで行われました。FDM普及活動は、ハワイオステオパシー学会のCME(継続医療教育)の一環として、FDMレベル1セミナーが、FDM公式専任講師の一人、Georg Harrer,MD,DO.により行われました。日本からは私が実技指導補助として、そして岩田宏平先生や平塚康之先生、岩本真先生らが日本を代表して参加しました。

2009年4月 FDM Level U セミナー in San Diego
 アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴにて、オステオパシーCME(継続医療教育)の一環として、FDMレベルUセミナーが開催されました。アメリカ本土、アラスカ、EU諸国、日本、そしてアフリカからFDMを志す医師、オステオパスが多く参加しました。

2009年9月 FDM International Symposium 2009 in Japan
 ホテルコスモスクエア国際交流センター 大阪にて、FDM International Symposium 2009 、FDM国際会議、そしてFDMレベルUセミナーが行われました。ファッシャルディストーションモデルを学び、実践し、そしてその普及に携わる多くの医師、オステオパスが世界各国から参加し、学び、そして意見を交わしました。また今回行われたFDM理学療法セミナーは、世界初のFDM理学療法セミナーとなりました。

2011年11月 FDM International Congress 2011 in Vienna
 オーストリア、ウィーンで第五回FDM国際会議が行われました。

2014年9月 FDM International Meeting in Texas
 アメリカ合唱国、テキサスで第六回FDM国際会議が行われました。

2017年9月 FDM World Congress in Cologne
 ドイツ、ケルンにて第七回FDM国際会議が行われました。この会議でFDM国際連合(FDMGO)が正式に設立され、田中啓介FDM.O.が初代代表に就任しました。

 この様にファッシャルディストーションモデルは、非常に新しい分野です。そしてスティーブン・ティパルドス,D.O.の固定観念に捕われない、驚くべき発想力と研究により、計り知れなし将来性を秘めた、未来の医療体系と言えます。その素晴しい技術を、私利私欲のためではなく、疾患に苦しむ患者様のため、真摯に向き合う者にのみ継承させることが、FDM継承する者の務めであると考えます。


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FDMアジアン アソシエイション 代表 岩田宏平FDM.O.

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